GitHub Actionsを利用して,Docker上でLaTeXで組版し, 生成したPDFを上げ込むところまでを無償で自動化した例。
一般的には中小規模の論文執筆に向いていると思われる。 大規模の論文では,恐らく組版頻度が少なすぎる。
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可能な限り公式の道具を用い,また自分で書く量を少なくしている。 既に高品質のものが用意されているのに車輪の再発明はしたくないし, 自分の管轄下に複雑な環境を導入したくない。
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LaTeXが乗るDockerは自力では作成せず, Dockershelf が配布し隔日で更新しているものを利用する。
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自動組版の開始設定や,生成したPDFをどのように配置するかは, GitHub Actionsが公式に用意している 構築例 を参考にする。(自分で独自命令を考えたりしない)
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手許でLaTeX原稿を編集する。 例えば,
$ editor main.tex
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git標識を賦与する。 例えば,
$ git tag v42.0.1
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GitHubに押し込む。 例えば,
$ git push origin v42.0.1
ここでGitHub Actionsが作動。 「pushかつ “v” から始まるtagが賦与されていれば指定した一連の動作 (具体的にはLaTeX組版とReleaseへの上げ込み)を行う」 という設定にしているので,如述の操作に感応する。
Dockerが構築されて原稿が処理され,しばらく待つと Releaseが一つ増えてそこに組版結果のPDF文書が上がる。
- 標識を自動で増分したい
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これは多分そう難しくないけど, できればgitやGitHubの機能を用いて効率的・最小限の追加で達成したい。 (ここで思考する: 標識をよしなに増分するgit副命令)